双星の煌めきは月夜に魅せられて



「おい!?それってつまりもう1人姫を作るってことか……いくら朔夜の妹だからってそれは反対だ!」



如月優生は予想はしていたのかそこまで驚くような動作はしなかった。


その代わりに渋谷凛太郎が声を荒げた。



「……」



一方の私は先程の行動で確信した。


やはり朔夜の推測は合ってたということだ。



及川千尋は私達の味方になれる……!



いくら朔夜の妹でも、なずなの友達というところで懸念してしまうのが一般的だ。


それを証拠に渋谷凛太郎がいる。


それなのにわざわざリスキーな提案を及川千尋が提案したんだ。



「それは別にいいんだけど、コイツの友達でしょ?
僕達の情報をばらまくかもしれないから僕も反対」



世の中、多数決で決まるのが原理。


賛成派が及川千尋と朔夜くらいしかいない。



「──そうだな」



後は総長次第ということになるんだが。