──某時刻、取調室。 「……もらったんだよ」 先日、月夜によって逮捕された男達が取り調べを受けていた。 問われた犯罪は覚醒剤取締法。 最初は黙秘を貫いていたが、そのうちの1人が警察官の巧みな尋問で事実を認めた。 「誰からもらったんだ?」 「……み」 「え?」 「だから、三村 胡桃だっつーの! 女子高生のちっちゃな女!」 痺れを切らした男は、荒げた声で言い放った。 そう、またもや事件が動き出したのだ。 目指すは谷口組組長──三村を逮捕すること。 ☆TWO STARS