双星の煌めきは月夜に魅せられて



舌を舐めるように、愉快な口調で入った三村。


顔だけでは、怒ったから予定より早くきた、なんてとても読めそうにない。


……笑みを浮かべたまま怒る人もいるけど、この人もその良い例なんだろうか。



エレナの胡桃色髪よりかは少しだけ茶色く染めてあって、どこか優しい雰囲気をまとう三村。


だが、その本性は極悪非道。暴力はもちろん、クスリの売買も本格的に行なっている。



「……これ、マジっすか?」


「三村って……嘘ですよね?」



前から凛太郎と優生の戸惑う声が聞こえた。


それに、三村の言葉が引っかかる。


こうなったんだ……初めて見た感想でもなさそうだ。



「よお、元気にしてたか。優生と……凛太郎か?
赤毛に染めたんだな、一瞬誰だかわかんなかったぜ」


「は、はい……」



優生と凛太郎を知っている……?


本当に何者なの?



「……もしかして」