「朔夜……!」
「起きたんだね。ただいま」
「おかえり。さっきパパと話してきたんだけど……」
どうやら、朔夜は私が寝ていた間に帰ってきたらしい。
今日パパと話したことを朔夜にシェアしようと、切り出そうとしたが、私は不意にあることを考え始めた。
……エレナのことは朔夜に話すべき?
エレナが朔夜を守るために、自ら警察へ行ってしまったと伝えたら、朔夜は自分のせいだって責めないかな?
「だけど?」
「あの……」
きょとんと不思議そうに首を傾げる朔夜になんて言えばいいのか分からず、口をきつく結ぶ。
「俺なら大丈夫だから」
「朔夜……」
「だから、聞かせて?」
朔夜がそう言うなら大丈夫かな?
お兄ちゃんみたいな安心感が生まれ、私は朔夜に話すことにした。



