双星の煌めきは月夜に魅せられて


お昼時なのに、眠ってしまったようで、私は着信音で目が覚めた。



「……だれ?」



少しだけ寝ぼけた頭を精一杯回転させて、脳が目が冴えるよう指示する。


スマートフォンを見ればパパの名前があったので、指示をしなくとも、目が冴えた。



「もしもし?パパ?」


『ごめんね、心配させちゃって』



査問の間は一回も連絡をくれなかったパパ。


けじめをつけるためなのか……スマートフォンすらいじれない状況だったのか。


どちらか分からないけど、いずれにしても今電話をくれたということは……


査問が終わった……?



「ううん、私は大丈夫だよ!あのさ……」


『査問は終わったよ。無事に元の職に戻れることになったよ』


「……!」



つまり、パパの疑いが晴れたということ……!?


とても喜ばしいことだが、私はどうしても疑問に思うことがある。