真剣な眼差しで私となずなを交互に見た朔夜。
桜蘭潰そう──
朔夜が本気だ、桜蘭は残念だったね。
なずなの背景にまさか月夜が付いているなんて誰が想像できるのだろう。
ちなみに、なずなは私達が月夜であることを知らない。
桜蘭が可哀想に思うけど、なずなを傷つけた罰だ。
せいぜい私達で苦しめばいい。
「うん、当たり前!あたし達で桜蘭潰そう!」
「え!? いくら朔夜くんの運動神経と月那ちゃんの頭脳があったとしても難しいよ……!」
「あたしと朔夜でできないことはないんだから!
なずなのためだ、ギャフンと言わせてやる!」
さあ、桜蘭。
潰される覚悟はできてるか──



