「はぁ、はぁ……何、突然」 海辺から少し離れて、車の通りのほとんどない道路で呼吸を整える。 状況が全くつかめていない夏目くんは、怪訝そうに眉をひそめて、肩で息をしている。 「……夏目くん、笑うのへたくそ」 「は…?」 「バレちゃうよ、莉奈ちゃんのこと好きなの」 私の言葉に、夏目くんの瞳が動揺したように揺れる。 はじめて彼の心を動かしたのがこの言葉だっていうのは、少し、いやかなり悔しいけれど。 「なんで、」 「見てればわかるよ」