アブナイ王子様たち

左肩にポンッとなにかが置かれる感触に襲われ、体をびくっと震わせた。


だ、誰?


くるっとうしろに顔を向けると、そこにいたのは見覚えのある女性だった。


「叔母さん……」


「驚かせちゃってごめんね、愛海ちゃん」


肩に手を置いたのは私の叔母さんだった。


叔母さんはお母さんの妹にあたる人物。


お出かけ先で会ったときにおさがりをプレゼントしてくれたり、旅行に行って買ったお土産を私にくれたり。


困るくらいに優しい人だ。


ちなみにこの斎場を案内してくれたのは叔母さんで、ここに来るまで私を心配していたらしい。