お手伝いさんの件を了承した以上は、この別荘でお手伝いさんとして働かなければならない。


「ありがとう。


じゃあ、明日から、お手伝いさんとしてよろしくね、愛海ちゃん」


悟さんが満面の笑みを浮かべて拍手し、他の4人も私に向かって拍手する。


拍手されると、なんか照れるな。


べつになにかいいことをしたわけじゃないのに、勘違いしてしまいそうだ。


心の中でそうつぶやいたところで、あることに気づいた。


そういえば、この別荘のお手伝いさんってなにをすればいいんだろう。


「あの……悟さん」


「ん?」


私が声をあげたことで、5人の拍手がピタッと止まった。