アブナイ王子様たち

どうして『頼りないんだ』という結論にたどり着いたんだろう。


私なら絶対にそう思わない。


「たぶん、弟全員、愛海ちゃんがお手伝いさんとして働いたほうがいいって言うと思うよ」


えっ。


なぜ私がお手伝いさんとして働いたほうがいいの?


わけがわからない。


ぐるぐると思考をめぐらせている私を尻目に、悟さんが私の手首を軽く引っ張った。


「とりあえず、弟全員に聞いてみよう。


ひとりでも『愛海ちゃんが高校に通ってもいい』って言ったら高校に行かせる。


それでいい?」


その言い方、まるで悟さんがすべての決定権を持っているような感じ。