アブナイ王子様たち

そう言いたくなるのをグッとこらえて、悟さんに問いかける。


「お手伝いさん……ですか?」


「うん。


俺はお父さんの仕事を手伝わなきゃいけないし、誠と薫と匠は高校に行ってるし、翔は大学の勉強で忙しいし」


つまり、平日の昼間は誰もいないから、誰か見張り役みたいな人が必要ってことか。


だ、だけど……。


「でも、それなら私が高校通っても不可能ではないと思います。


悟さんの判断で私をお手伝いさんにするのは、ちょっとどうかと……」


「えっ、俺の判断だけじゃ頼りない?」


「いや、そういうことじゃなくて……」