アブナイ王子様たち

「へ……⁉︎」


そのひとことしか言わせてくれなかった。


無理やり翔さんの隣に座らせられ、お互いの距離が少し縮まったあと、唇が重なった。


軽く触れただけのキスが、だんだん深いものになっていく。


翔さんの唇が離れたのは、それから十数秒後だった。


ポーッと、顔がさらに熱くなる私に、翔さんが耳もとでささやく。


「……好きだよ、愛海」


「へ……っ」


い、今、名前で……!


今まで、名前で呼んでくれなかったのに……!


「な……っ、い、今、“愛海”って……!」


「あぁ、言ったよ。


好きだって意識したら、名前で呼びたくなったから」


翔さん……。


「もう……大好きです!」


「はぁ……そんなこと言うと、襲いたくなるんだけど」