アブナイ王子様たち

髪の毛を持ちあげられ、ゾクッと背中が寒くなる。


だが、怖がる私をスルーして、紀野くんが悔しそうに下唇を噛みしめる。


「くそっ……俺が愛海ちゃんを自分のものにする前に、キスマークつけられた……」


ドキッ。


首筋に、翔さんにつけられたキスマークを、紀野くんは見つけたようだ。


紀野くんにはバレたくなかったのに……。


「どうして俺のものにする前に、キスマークつけたりするんだ……。


なんで……」


ぶつぶつと、ひとりごとのようにつぶやく紀野くん。


と、突然、なにか思いついたのか、紀野くんが不敵な笑みを浮かべた。


「……そうだ。


キスマークを先につけられたなら、その上に俺がキスマークをつければいいんだ。


ははっ、そうだ……なんで今まで思いつかなかったんだ……」