アブナイ王子様たち

好きな女の子を幸せにしてあげるために、その子を思いやったり、優しくすることが大切なことだと、私は思う。


「紀野くん……それは間違ってるよ。


好きな女の子のことを知るために、ずっと見てるのは、恋として間違ってる。


私……紀野くんからの手紙が届いたときからずっと怖い思いをしたんだよ。


誰かが、私に対して異常な愛情を持っているって。


好きな女の子を手に入れるためには手段を選ばない、残酷で思いやりのない人だなって……」


本当に怖かった。


紀野くんが私に送った手紙とメッセージは、どれも思いやりを感じられなかった。


私を好きでいたことは嬉しい。


でも、好きな女の子に恐怖心を与える紀野くんの気持ちには応えられない。