アブナイ王子様たち

邪魔者……。


それは、悟さんと翔さんと誠さんと薫くんと匠くんのことだろう。


「あいつらが俺の恋路の邪魔をしたんだ。


愛海ちゃんに優しく接したり、なれなれしく近づいたり……」


えっ、ちょっと待って。


紀野くん、もしかして……。


「私が家でどんな生活してるのか、ずっと見てたの?」


「そうだよ。


好きな子がどんな生活をしてるのかを知ることが、俺にとって大切なことだから」


大切なこと?


好きな女の子のことを知りたいがために、好きな女の子の家の中をずっと見てることが、大切なこと?


違う、違うよ。


そんなの、相手に恐怖を与えるだけだよ。


「間違ってる……」


「なに?」


「そんなの間違ってるよ……」