アブナイ王子様たち

そうなの……⁉︎


全然気づかなかった。


まさか紀野くんが、中学時代から私を想っていたなんて……。


「だからって、こんな狂気じみたことしなくても……」


「いつか告白しようと思ったんだ。


でも、できなかった。


愛海ちゃんにフラれるのが怖くて、言いだせなかったんだ」


フラれるのが怖い。


それは、私が翔さんに告白しない理由と同じだ。


「中学を卒業しても、愛海ちゃんのことが忘れられなくて……愛海ちゃんがなにをしてるか、気になったんだ」


「…………」


「そしたら……両親を亡くして、別の家に移り住んだって聞いたんだ」


「…………」


「愛海ちゃんはひとりで住んでるだろうし、接近できるチャンスだと思った。


だけど、邪魔者が現れたんだ」