アブナイ王子様たち

まさかの発言に、呆然としてしまう。


そんな私をスルーして、悟さんが言葉をつけ加える。


「俺は無理だけど、翔か誠か匠のうちの誰かが、一緒に泳ごうって言ってくれるんじゃない?」


悟さんと薫くん以外の3人か……。


悟さんは、父親である我妻家当主から頼まれた仕事をしなくてはいけない。


薫くんは、いまだに2階の北側の部屋にこもりっきり。


だったら、ふたり以外の誰かと一緒に海に行くという選択をするしかない。


誠さんは迷うことなく『一緒に海に行こうよ!』と言うと思う。


匠くんはきっぱり断るか、『いいよ』と言ってくれるかわからないけど、はっきりとした返事をしそう。


翔さんは……わからない。


意地悪なことを言うかと思ったら、優しいことを言うから、なんて答えてくれるかわからない。