アブナイ王子様たち

テラスで、私ひとりだけが取り残された。


手すりに腕を乗せ、さわやかに吹く風に当たる。


テラスから太陽の光が覗き込み、ときおりまぶしく感じるが、太陽のまぶしさと同じくらい風の気持ちよさがある。


サラーッと吹く風が、潮の香りを私に届けてくれる。


うーん、いい香り。


海で泳ぎたいな。


悟さんに買ってくれた水着、ちょうど持ってきたし。


持ってきた水着は、以前、海に行ったときに着ていたピンク色の水着のこと。


ちょっと気分転換で、海で泳ごうかな。


こくんとうなずき、自分の荷物を置いた部屋に向かう。


荷物を置いた部屋は、テラスの真下の、2階の東側の部屋。


ガチャッと、東側の部屋のドアを開け、持ってきた荷物の中から水着を取りだす。