アブナイ王子様たち

本気で私のことが好きなんじゃないかって。


「……ありがとうございます」


「感謝の言葉は、いらねぇよ。


ただ俺はあんたを守りたいだけだから」


「翔さん……」


やばい、涙が出そう。


『あんたを守りたい』


翔さんがそう言ってくれるだけで、翔さんと出会ってよかったなって思えるんだ。


もちろん、悟さんと誠さんと薫くんと匠くんにも出会ってよかったと思うんだ。


来栖川家のものだった家から5人を追いださなくてよかったと、あらためて感じる。


「じゃあ、俺は2階のリビングに行くわ。


なんかあったら呼べよ」


「はい。


ありがとうございます……」


私のその言葉を聞いたあと、翔さんは片手を軽くあげて、テラスをあとにした。