アブナイ王子様たち

「な、なんですか?」


私は、叔母さんの様子に気づきながらも、気づかないフリをする。


「どういうこと⁉︎


なんであんなイケメンと住んでるの⁉︎」


「え、えっと……」


叔母さんに、我妻家の御曹司5人と同居してる理由、話してもいいかな。


でも、悟さんは私に用事があるみたいだし……。


叔母さんには、機会があったら話すとするか。


口をつぐみ、同居している理由を話さない。


「まぁいいわ。


それより、愛海ちゃん、呼ばれてるわよ。


早く行ってきなさい」


あれ?


なんか叔母さん、嬉しそう……?


なんでだろう。


まぁいっか。


「は、はい……」


素直に従ってしまった。


なぜか、口がそう動いてしまったのだ。