アブナイ王子様たち

慌てて水の中から顔を出し、外の空気を思いっきり吸う。


「ぷは……っ」


く、苦しかった……。


体が水の中に沈んだから、死んじゃうかと思っちゃったよ。


い、息が止まらなくてよかった……。


ほっと胸を撫でおろす。


だが、安心している場合じゃない。


勢いよくうしろを向き、手首を引っ張った犯人をギロッと睨みつける。


「なんだよ、俺のせいだと思ってんのか?


完全に気をゆるめてたあんたのせいだろ」


その顔……自分は悪くないっていう顔ですね。


まぁ、油断していた私にも責任はあるけど。


でも‼︎


プールの中に落ちたのは、あなたが引っ張ったからですけどね!


「なんで引っ張ったんですか!」


「えー?


俺だけ濡れても、おもしろくねぇなと思って」