アブナイ王子様たち

全身がびしょ濡れになった翔さんに、驚き半分、呆れ半分の視線を送る。


「べつに飛び込まなくてもいいじゃないですか。


なんでわざわざ……」


ボソボソと消え入るようなボリュームでつぶやいた私の言葉は、翔さんに届かなかった。


はぁ……。


びしょ濡れ状態の翔さんを連れて家に帰ったら、悟さんになんて言えばいいんだろう。


深いため息をつきたくなる。


と、そのとき。


びしょ濡れになった髪の毛を手でかきあげた翔さんが不敵な笑みを浮かべながら、こちらに手招きしてきた。


「あんた、こっち来いよ」


えぇっ!


なんで私までプールに入らなきゃいけないの⁉︎


ていうか翔さん、私を巻き込もうとしてる⁉︎


嫌だなぁ……。


プールに入るときは水着で入りたいのに……。


私服姿でプールに入るのは嫌だよ。