もしかしてこの人もナルシストなの?


だったら、誠さんと考えが変わらないじゃん。


あっ、でも翔さんは『俺はカッコいい』って言ってないから、ナルシストと決めつけるのは、まだ早いか。


「やっべぇな。


あのピアスがないと困るんだよな……」


えっ。


なくしたピアス、使う予定があるの?


そりゃそうか。


使いたいときがあるだろうから。


翔さんの困ってる顔を見ると、なんとなく助けたくなる。


「翔さん。


私、ピアスを探すの手伝いますよ。


この家のお手伝いさんですから」


「マジ?


あんた、俺のピアスを探すの手伝ってくれるの?


すげぇ嬉しい」


ドキッ!


やばい、翔さんの笑顔に心を奪われちゃいそう。