アブナイ王子様たち

我妻グループの御曹司5人について他人に話すのは、これがはじめてだ。


5人の性格は、全部事実。


私が見てきた限りのことを、きーちゃんに言ったんだ。


悟さんたちについての性格を聞いたきーちゃんは、しばらく呆然としたあと、なにかに気づいて、じーっと私を見つめはじめた。


ん……?


私、きーちゃんに見られてる?


「きーちゃん、どうしたの?


私の顔になにかついてる?」


カフェではなにも頼んでないから、顔になにかついてるとは考えにくいけど。


すると、きーちゃんが声をあげた。


「……愛海、顔赤いよ」


「えっ?」


私の顔が赤い……?


「そ、そんなわけないでしょ。


またまた、きーちゃんってば、嘘がうまいんだから〜」