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「お待たせ〜!」
きーちゃんとの約束の時間。
集合時間の10分前に、E中学の近くのカフェに来ていた私は、こちらに手を振りながら駆け寄ってくる女の子を見つけた。
その女の子こそ、きーちゃんだろう。
この時間に私のところにやってくるのは、きーちゃんしかいないから。
「きーちゃん!
きーちゃんだよね?」
「うん、そうだよ!」
きーちゃんが、私の向かいの椅子に座る。
きーちゃん、大人っぽくなったなぁ。
中学のときはちょっと派手だったけど、今はだいぶ落ち着いている。
中学時代に明るい茶色に染めていた髪は、こげ茶色に染まっている。
メイクしているけど、派手なメイクというわけではない。


