次の日。


朝起きると、スマホにこんなメッセージが届いていた。


【ひさしぶり、愛海!


今日のお昼、どこかで会えないかな?】


こ、このメッセージは……。


「き……きーちゃん⁉︎」


起きてすぐ、驚きの声をあげてしまった。


だって、私がホームレスに転落して、我妻家の5人と同居して以降、誰かからのメッセージが届いたことは一度もなかったから。


ちなみに“きーちゃん”というのは、私の中学時代の友達、弓屋 綺彩(ゆみや きいろ)のこと。


中学生のときの、一番の友達だ。


なつかしいなぁ。


きーちゃん、元気かな。


会いたいな……。


そう思い、着替えもせずにメッセージを送る。


【ひさしぶり、きーちゃん!


うん、今日のお昼、会いたいな!】