アブナイ王子様たち

ダメだよ、寝てなきゃ!


風邪ひいてるんだから、安静にしないと!


匠くんが持っている洗濯かごを強引に奪い、慌てた表情を見せる。


「ち、ちょっと、匠くん!」


「……なんだよ」


「なんで洗濯物干したの⁉︎」


「なんでって……少しでも愛海の役に立ちたいと思って……」


役に立ちたい……?


赤く塗りつぶしたみたいに頬を赤くする匠くんの言葉に、少しドキッとする。


普段はクールでしっかりしてる匠くんが、頬を赤くさせているなんて……。


それが、熱にうかされているせいだとわかってても、ドキドキしてしまう。


表情を見られないように、急いで洗濯かごを洗濯機のそばに置く。


「だ、ダメだよ、寝てないと」


「大丈夫だよ。


少しボーッとするけど、なんてことないし」