アブナイ王子様たち

けれども、せっかく悟さんが作ってくれた朝ご飯を粗末にするわけにはいかないので、ひと口だけ口に入れる。


うわっ。


なにこれ、おいしい……。


こんなステーキ、今まで食べたことがない。


来栖川家にいたときに食べたビフテキは、今食べたものよりおいしくなかった。


肉がやわらかいし、口に入れた瞬間、とろっと溶けていく。


いったい、どんな肉を使って焼いたんだろう。


気になるな……。


朝ご飯を食べはじめてから、十数分後。


お腹の中が限界になる寸前で、フォークをお皿の上に置いた。


このくらいにしておこう。


お腹いっぱいになったら、しばらく動けないし。


こくんとうなずき、はずしていたラップをお皿の上に乗せる。


こんなメモを残して。