アブナイ王子様たち

「ふぅ……」


額に浮かんだ汗を手の甲でぬぐう。


こ、これも、お手伝いさんの仕事だと思えばいいよね。


ていうか、最近、お手伝いさんらしい仕事をしていない気がする。


気味の悪い手紙が届いたり、ストーカーを追い払うことに必死だったから。


やっとで、お手伝いさんらしい仕事をしたような気がするなぁ。


そう思っていたそのとき。


グゥ〜。


私のお腹が、匠くんの部屋に大きく鳴り響いた。


お腹の音を響かせてしまったことに、顔を赤くさせる。


恥ずかしい……。


男の子の部屋でお腹の音を立てたことは、一度もないから、恥ずかしさが余計につのる。


と、とりあえず、朝ご飯を食べよう。


匠くんが倒れたことに、意識がそちらに向いてしまって、朝ご飯のことをすっかり忘れていた。