アブナイ王子様たち

よかった、大変なことじゃなくて。


もし、さっきの大きな音が、匠くんが倒れたときに発せられた音だったら、焦ってたな。


今は、私と匠くん以外、家には誰もいないし。


「と、とりあえず、匠くんは自分の部屋のベッドで寝てなよ!


風邪薬は私が探すから!」


「…………」


「もしなくても、私が風邪薬を買いにいくから、安心して、ね?」


明るい笑顔を見せて、匠くんを安心させようとしたが、匠くんは無反応。


あ、あれ?


匠くん……?


目をパチパチさせたそのとき。


匠くんの体が前にかたむき、こちらに向かって倒れてきた。


「うわっ!」


匠くんの体が完全に床に着く前に、なんとか体を受け止めた。


でも、お、重い……。


私の肩に、匠くんの全体重がのしかかってくる。