アブナイ王子様たち

「くそ……どこにいるんだ……。


このあたりに逃げたと思うんだよな。


絶対に、愛海ちゃんと、一緒にいる男を捕まえてやる……」


ドキッ。


心臓が大きく跳ねる。


私と翔さんがすぐ近くにいるということは、ストーカーに気づかれているようだ。


けれど、階段の踊り場にいるとは思っていないらしい。


このまま見つからずに済めばいいんだけど、それではここに来た意味がない。


かといって、声を張りあげることもできない。


この状況、なんとかしないと……!


そう思ったとき、翔さんが私の手首を引っ張って、私を壁に追い込んだ。


それと同時に、ギュッと目をつぶった。


背中に、壁のひんやりした感触がする。


あまり感じのいいものではない。


でも、我慢するんだ。


我慢しなければ……!