アブナイ王子様たち

ゾクッ……。


背中に冷たいものが走ったと同時に、顔が青ざめていくのを感じる。


それに気づいたのか、翔さんが、私の顔をかがんで覗き込んだ。


「おい、大丈夫か?


顔、青くなってるけど」


「だ、大丈夫です……」


「本当か?」


「ほ、本当ですよ……」


本当は大丈夫じゃない。


だけど、翔さんに心配をかけてはいけないという思いから、嘘をついた。


「そうか……ならいいけど」


翔さんが少し心配そうな顔をしながら、もとの体勢に戻る。


ほっ……よかった。


嘘をついていたことに気づかなかったようだ。


心の中で安堵の息を漏らす。


だが、安堵していたのもつかの間。


「ん……?


なんか、イチゴみたいな甘い香りがする……」



えっ……!