アブナイ王子様たち

「で、ですよね」


ちょっと声がうわずってしまった。


相手が翔さんだからというわけじゃなくて、もうすぐストーカーが来るかもしれないという恐怖心があるからだろう。


怖い……。


ストーカーが、私を追いかけてきてると思うと、体が震える。


歯がガチガチと音を立てているのが、嫌でも聞こえてしまう。


と、そのとき。


近くから、誰かの荒い息が聞こえてきて、心臓の鼓動が大きく鳴る。


誰……?


その正体は、言葉でわかった。


「くそっ……愛海ちゃんと、一緒にいた男……いったいどこにいるんだ……」


間違いない……!


近くにやってきたのはストーカーだ!


“愛海ちゃん”って言ってたし……。


それに“一緒にいた男”というのは、翔さんのことだろう。


翔さん以外、誰もいないから。