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「暗っ……」
フードコートをあとにしてから数分後。
私と翔さんは、誰もいない階段の踊り場にやってきた。
踊り場は、普段あまり使われていないのか、少しほこりっぽくて、居心地のいい場所じゃない。
激しく咳込むほどではないけれど、衛生的な場所というには、あきらかになにかが足りない。
それに、フードコートや他のフロアより、電気が暗い。
ときおり、床の色がチカチカと変わる。
たぶん、天井につけられている蛍光灯が、もうすぐ寿命を迎えるのだろう。
……それよりも。
「なんでこんな暗いところまで来たんですか?」
一番の疑問が、口をついて出た。
翔さんが、私の疑問に答えたのは、私が踊り場の角に置いてあるゴミ箱に、コップを捨てたあとだった。
「ストーカーに、イチャイチャしてるところを見せやすくするためだよ」


