アブナイ王子様たち

といっても、麻椰ちゃんは亡くなったので、正確には麻椰ちゃんの仏壇の前までやってきた。


麻椰ちゃんの仏壇の前まで来た私は、心の中で麻椰ちゃんに話しかけた。


天国にいる麻椰ちゃん、ひさしぶりだね。


私はもう17歳になったよ。


私が叔母さんの家に来たのはね、じつはお父さんとお母さんが事故で亡くなったからなんだ。


お父さんとお母さんが事故死したあと、私の家の財産がほぼなくなったんだ。


だから、私はしばらく叔母さんの家で暮らすことになります。


どうか、天国から私をお見守りください。


そこまでつぶやいたところで両手を合わせ、目をつぶる。