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「うわ……これ、怖いね」
リビングのテーブルに載せられた、いくつもの手紙を見て、悟さんは顔をしかめた。
悟さんが私を早く家に連れ戻したのは、翔さんからの『家のポストにまた手紙が入っていた』という言葉を聞いたため。
嫌な予感がした悟さんは、車を猛スピードで走らせ、ほんの数分で家に戻った。
帰ってきた私と悟さんを待っていたのは、数日前に送られてきた手紙を想像させる不気味な手紙と、少し怒った様子の翔さんだった。
「だろ?
この手紙、怖いとしか言いようがねぇよな」
腕を組みながら、手紙を睨みつける翔さん。
たしかに怖い。
悟さんと翔さんが怖いと思うのは無理もない。
テーブルに置かれた手紙を、上から眺めるように見つめる。
その手紙には、こんなことが書かれていた。


