アブナイ王子様たち

その長方形の鏡に、自分の姿が映る。


鏡の中の自分を見てみると、なぜか顔が疲れているように見えた。


この家に来て、お手伝いさんとして働いていたからなのかな。


それとも、今日の昼に見た気味の悪い手紙のせいだろうか。


鏡に映った自分と、しばらくにらめっこをする。


だが、当然のように、決着はつかない。


相手が自分では、必ず引き分けになる。


はぁ、とため息をついて、鏡から目をそらす。


それと同時に、歯磨き粉と歯ブラシとコップを出して、歯磨きをしはじめる。


シャカシャカという歯を磨く音だけが、洗面所に響く。


歯磨きをしている間に考えることは、あの手紙を送った人物についてだ。


いったいどこから私の姿を見て、いつから私のことを好きになったんだろう。