アブナイ王子様たち

しかし、気味の悪い手紙の内容を思い出してしまったせいか、喉が食べものを受けつけない。


食べはじめてからわずか数秒で、小さく息をついて箸を目の前にあるお皿の上に置く。


「あれ?


愛海ちゃん、どうしたの?」


私の様子に、悟さんがいち早く気づいた。


まだあの手紙のことを考えていると思われたくなくて、こう答えた。


「あっ、いや、えっと……今日はちょっと食欲がなくて……」


「そうなの?」


「はい。


なので、私は先に歯磨きをして寝ますね」


「そう……じゃあ、ゆっくり休んでね」


「あ、ありがとうございます……」


少し悲しそうな顔をする悟さんに気づかないフリをして、洗面所に向かう。


洗面所にやってきたと同時に、大きな長方形の鏡が私を出迎えた。