カーペットに散らかっている紙くずや不必要な袋を拾い集めて、私に目を向ける叔母さん。


叔母さん、家の掃除してなかったんだ。


掃除をする時間がなかったからかもしれない。


視線を下に向けると、足の踏み場がないくらいゴミが散乱している。


まるで生活感がない。


拾ったゴミをゴミ箱に捨てる叔母さんを見ながら一歩足を進めたそのとき、足になにか嫌な感触がして肩を震わせる。


私の足の下にあったのは空になったお菓子の袋で、どうやら私は気づかないうちにお菓子の袋を踏んでしまったらしい。


お菓子の袋が視界に入ったあと、すぐに足を引っ込めた。