アブナイ王子様たち

両手を胸の前で左右に振る。


その直後、匠くんが頭をゆっくりとあげた。


「……俺のこと、許してくれるの?」


「許すもなにも、私は匠くんに怒ってないよ。


匠くん、私がアルコールを飲むことを想像してなかったでしょ?」


「まぁ……」


「いたずらで相手をおとしめるのはよくないことだけど、今回は私が悪かったよ。


私がアルコール入りのジュースを飲まなければ、ボーッとすることも頭が痛くなることもなかったからね」


「…………」


「はい、この話はもう終わり!


忘れて、ねっ?」


「……あぁ」


少し納得がいっていない顔でうなずく匠くん。


自分が悪いと思ってるのかな。


心の中に、多少の罪悪感を抱いてるのかな。


そう思っていると。