アブナイ王子様たち

「いや、見てないけど、だいたいお前になにがあったのかは予想がつく。


首にある虫刺されのような痕、薫にやられたんだろ?」


「……っ」


匠くんが私の首筋を指さした直後、私は勢いよく首を手で隠した。


匠くんは、私が薫くんになにをされたのか、わかっているのだろうか。


「薫、酒飲んで素直になると、好きになった女にキスマークをつけるクセもあって。


もしかしたら薫につけられたんじゃねぇかと思ったんだ」


そんなクセまで……。


はっ、待てよ。


あのとき、無愛想なはずの薫くんが顔を真っ赤にしてたのも、私に告白してキスしたのも……。


薫くんがアルコールを飲んで酔っ払っちゃって、素直になったからなの?


風邪をひいてたわけじゃなかったんだ。