アブナイ王子様たち

頭の中が混乱状態になってしまう。


そんな私をスルーして、薫くんが私に顔を近づけてくる。


整った顔立ちが、こちらに迫る。


えっ、えぇっ、ちょっと……!


そんなに近づいたら、心臓が持たないよ!


うるさいくらいに、心臓が大きな音を立てる。


うぅっ、心臓の鼓動よ、おさまれ……!


男の人に顔を近づかれたからといって、ドキドキしないで!


ブンブンと首を左右に振り、落ち着きを取り戻そうとする。


しかし……。


薫くんがさらに顔を近づけてきて、私の髪を撫ではじめた。


う、うわー、うわー!


こんなのされたら、ドキドキが止まらないよ!


薫くん、思わせぶりなことしないで……!


心の中でそうつぶやいた直後、薫くんが私の耳もとでこうささやいた。