アブナイ王子様たち

再びしゃがみ込み、薫くんの額に手を当てる。


もう片方の手は自分の額に当てて、熱の有無を確認する。


自分の額と薫くんの額、そんなに温度は変わらないな……。


薫くんの言うとおり、風邪をひいたわけじゃないんだね。


だったら、なんで薫くんの頬が赤いんだろう。


不思議でたまらない。


うーん、とうなり、薫くんからいったん離れる。


ワイングラスを、会場の出入口にあるテーブルに置く。


薫くんのいるところにまた戻ってくると、薫くんが妙にうるうるしている目を、私に向けてきた。


ドキッ。


な、なに?


「ど、どうしたの?」


「…………」


「ねぇ、お願いだからなにか話してよ」


そう言いながら、薫くんの肩に手を伸ばした、そのとき。