アブナイ王子様たち

「あ、ありがとうございます……」


思わず目をそらしてしまう。


私がついた嘘を、嘘だと気づかずに信じているなんて……。


ちょっと罪悪感。


罪悪感を抱くくらいなら、本当のことを言えばよかった。


はぁ……。


心の中で深いため息をつく。


「これからも頑張ってくださいね。


私、あなたのことを応援していますから」


「はぁ……」


「お話しできて嬉しいです。


それでは、失礼します」


そう言って、男性は私のもとから離れていった。


そして、会場の外へと出ていく。


男性がパーティー会場にいたのは、私と話をするためだったのかもしれない。


それだけのためにパーティーに参加するのは、ちょっとどうなの?


いいのかな。