アブナイ王子様たち

そう思いながら、ジュースをひと口飲む。


「今、あなたは、どこで生活していらっしゃるんですか?」


きゅ、急すぎる質問だな。


別の話をするときには、せめて『話は変わりますが』って言ってほしいんだけど。


まぁ、いいか。


「えーっと……今は知り合いが所有している家で居候させていただいております」


なんとなく、来栖川グループ唯一の財産の別荘に住んでいるとは言いづらくて、嘘をついた。


それと同時に、後悔が襲ってきた。


あぁ、嘘をつかなきゃよかった。


この人がなにかをたくらんでいるわけではないのに、嘘ついちゃった。


私が、自分の答えに後悔していることなど知らず、男性がやわらく微笑む。


「そうですか。


知り合いの方の家に住まわせてくれて、よかったですね」