アブナイ王子様たち

「……はい。


では、あちらのほうでお話ししましょう」


今いる場所から数メートル離れたところへと手を伸ばす。


「えぇ」


悟さんたち5人が遠くなっていくのを頭の中で想像しながら、手を伸ばしたほうに向かった。


手を伸ばしたところは、人があまり集まっていないところだったので、正直ほっとした。


この男性以外の参加者たちに、私の存在を知らせたくないから。


「それで、私にどんなお話があるんですか?」


うわっ、声が裏返ってしまった。


叔母さんや悟さんたち5人が相手だと、声は裏返らないのに。


あっ、もしかして、知らない人に話しかけられて緊張しているのかな。


そうだとしたら、納得がいく。


「いやー……先日、あなたのご両親がお亡くなりになって、大変だと思って……」