アブナイ王子様たち

なにをしてるんだろう。


まぁ、それはさておき。


続いて、悟さんと翔さんに目を向ける。


悟さんは、私と目を合わせるなり、ニコッと微笑んだ。


「ちょっとだけでも話しておいで」


まるで子供を見送る母親みたいな言い方だ。


翔さんは、一瞬だけこちらに視線を向けたあと、パッと目をそらした。


その表情がちょっと怖く見えたのは、気のせいだろうか。


悟さんと翔さんは、私が知らない人と話すことに反対しないようだ。


仕方ない。


悟さんの言うとおり、ちょっとだけでも話そう。


ちょっとだけでも話せば、声をかけてきた男の人の気も済むだろうし。


「……それじゃあ、行ってきます」


5人に向かって小さく頭をさげる。


そして、スパークリングジュースが入ったワイングラスを持ち、男性に声をかけた。