アブナイ王子様たち

えっ。


いきなり、知らない人に話したいって言われちゃったよ。


どうしよう。


悟さんたち、いいって言うのかな……。


なんて思った直後、誠さんが満面の笑みで、私の背中を軽く押した。


「どうぞー!


愛海ちゃん、いってらっしゃい!


ゆっくり話してね!」


「えっ、ちょっ……」


誠さん、なんで快諾しちゃうの?


でも、薫くんと匠くんなら、誠さんを言葉で止めてくれるだろう。


誠さんのうしろにいる薫くんと匠くんに視線を向ける。


しかしふたりは、私が目を向けていることに気づいていない。


薫くんは、スパークリングジュースが入ったワイングラスを手に持ちながら、スマホのゲームをしている。


匠くんは、円形テーブルの前で、なにやら作業をしている。