けれど、理解できない私を完全にスルーして、翔さんは言葉を続ける。


「俺、あんたの顔けっこうタイプなんだよな。


童顔っつーか、子供っぽいっつーか」


子供っぽいって。


翔さんが見てる私の顔は、幼いってことなの?


それに、た、タイプ……⁉︎


顔がタイプだと言われたことは一度もない。


小学生のときの同級生や中学時代の友達には、何度か『可愛い』と言われたことはある。


でも、小学生時代、中学時代、高校に通っていたときの同級生から『顔がタイプ』だと言われたことはない。


自分は、個性的な顔立ちをしているんだとばかり思っていたんだけど……。


「た……タイプ、ですか……」


「あぁ。


ひと目見て、ビビッときたって感じ」


えっ……。