人間消去アプリ

でも、おばあちゃんのことを心配していないと聞いて、安心している私がいる。


「沙織、早く行こ。


私のお父さんとお母さんに遅いって言われるかもしれないから」


「うん、そうだね」


カバンに荷物を入れ終え、沙織がこくんと首を縦に振る。


そして、一緒に教室を出て昇降口へと向かう。


走っていたためか、昇降口までは1分もかからずに着き、ローファーにはきかえた。


そこからはあっという間だった。


学校近くの病院と担任の先生に言われていたので、すぐに着くだろうとは思っていたが、こんなにすぐに着くとは思わなかった。


おばあちゃんがいるという病院に着いた。